「みらい」 MR01-K01 一次生産

最終更新日: 2013-08-23
: MR01-K01
: Processed (DMO)-QCed
: JAMSTEC
: 粒状有機炭素
:
生物圏 > 海洋生態系 > プランクトン > 植物プランクトン
生物圏 > 生態系ダイナミクス > 生態系機能 > 一次生産
生物圏 > 生態系ダイナミクス > 生態系機能 > 光合成

データのご利用にあたって

河野 健(海洋科学技術センター)
データ利用の制限については 注意事項 をご参照ください。
データの引用については 注意事項 をご参照ください。
機器名:
生物生産量測定用質量分析装置
このreadmeは、MR01-K01航海の Primary Production Data について解説したものです。
この航海では
光合成-光曲線法 (Photosynthesis and irradiation curve : PI)
と呼ばれる方法で回航中 (underway) にデータが取得されています。
以下に、それぞれの方法に関して、採水、培養方法、分析を行った装置や試薬に関する
情報を示します。さらに詳細な情報が必要な場合にはクルーズレポートをご参照ください。

Photosynthesis and irradiation curve underway (PI underway) 光合成−光曲線法 概略図

1) 表面海水採取方法 : 連続表層海水を船首海面下4.5mにある取水口から吸引ポンプで 取水後、流量制御されたパイプラインで表層海水分析室に送られた海水を採取した
2) 培養層 : 1層
3) 添加試薬 : NaH13CO3
4) 培養時間 : 3時間
5) ろ過とろ紙 : 暗所でWhatman GF/Fを用いた
6) 保存 : ろ紙を-20℃で凍結後、45℃で乾燥
7) 冷凍ろ紙の保存期間 : 45日以内
8) 分析場所 : みらい
9) 分析機器名 : 生物生産量測定用質量分析装置 (概要は3・4章参照)
10) 分析方法 : デューマ法、質量分析法

 本装置は、固体・液体試料分析用前処理装置 (ROBOPLEP-SL) と窒素炭素同位体質量分析計 (EUROPA20-20)
 から構成され、液体、固体および気体で構成される、生体や生体起源サンプル中の13C、15N安定同位体比
 を同時に連続で測定することが可能です。
 
 (1) 固体・液体試料分析用前処理装置 (ROBOPLEP-SL)
 スズカプセルで包まれたサンプルを燃焼管 (Combustion tube) に落とし、酸素によって
 試料をCO2、N2、NOx、H2Oに変換します。還元管 (Reduction tube) では発生した窒素酸化物 (NOx)
 を還元します。過塩素酸マグネシウムトラップ (H2O trap) で水蒸気を取り除きます。
 カーボソーブトラップ (CO2) では15N単独分析に限りCO2を取り除きます。
 GCカラムでCO2とN2を分離し、窒素炭素同位体質量分析計へ導入します。
 
 (2) 窒素炭素同位体質量分析計 (EUROPA20-20)
 固体・液体試料分析用前処理装置で分離したCO2とN2は、イオンソース部で、
 高真空のもと熱電子をあてられイオン化されます。生成したイオンが一定電圧で加速されて分析管を通る際、
 分析管内の磁場のため、イオンの質量 (m) と電荷 (Z) の違いによって軌道に差が生じます。この性質を
 利用することで、同位体を分離することができます。
 これらは検出器で周波数に変換され制御PCへ送信されます。
 制御ソフト上でブランク補正、ドリフト補正を行っています。
 
 装置概要図は下記を参照してください
 MR01-K01_pp_ANCA-SLPDF file
 
 (1) 固体・液体試料分析用前処理装置 (ROBOPLEP-SL)
 会社名 :           SerCon Ltd. (旧PDZ Europa Ltd.)
 形式 :             ANCA-SL ROBOPREP-SL
 S/N :              17001-051
 計測範囲 :
 N分析 :            10〜1000 μg (N含有量)
 C分析 :            10〜1000 μg (C含有量)
 オートサンプラー : 直径47mmフィルターサンプルを最大60試料まで連続測定可能
 
 (2) 窒素炭素同位体質量分析計 (EUROPA 20-20)
 会社名 :           SerCon Ltd. (旧PDZ Europa Ltd.)
 形式 :             ANCA-SL EUROPA 20-20
 S/N :              9007-075
 アナライザ :       定磁場型質量分析 120°磁場型
 分析管半径 :       11cm
 分解能 :           m/Δm=95 (N2) 10% valley definition
 感度 :             ヘリウムガス雰囲気中、真空度4×10-6mbarにおいて
                    20nmol CO2
                    15nmol N2
 Abundance sensitivity : ヘリウムガス雰囲気中、真空度4×10-6mbarにおいて
                         CO2 < 30ppm
                         N2 < 5ppm
 
 (3) 外部精度
 天然存在量でサンプル量100μgを5回分析の標準偏差
 13C (0.2 ‰)
 15N (0.5 ‰)
 
 (4) データ処理装置
 制御およびデータ処理ソフト : ANCA ver. 3.5 (旧PDZ Europa Ltd.)
 互換性 :                     Windows 3.1 又は Windows 95
 
 (5) 使用する参照物質について
 国際原子力機関(IAEA)が取り扱う二次参照物質 (IAEA-N-1、IAEA-N-2およびIAEA-CH-6)
 を元に値(あたい)付けされた三次参照物質を使用しています。
このクルーズには、データ取得時に使用した観測ログシートがあります。
必要な場合は上記「お問い合わせ」よりご連絡ください。
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観測位置

Imagery reproduced from ...

データリスト

  ファイル名
MR01-K01_pp_PIu.csv
: MR01-K01
: Processed (DMO)-QCed
: JAMSTEC

PPD PIu (MR01-K01)

MR01-K01 に「みらい」表層海水分析室で試料を採水し、光合成-光曲線 (PI : Photosynthesis and irradiation curve) 培養で得られたデータシートのフォーマット情報です。
データ取得のないカラムは-999としました。

MR01-K01_pp_PIuに示されたカラムと項目名および説明を記します。

カラム番号項目名説明
1CruiseNO航海ID
2Inc.Type培養方法 (PI : Photosynthesis and irradiation curve)
3UTC Date採水開始日 (表層海水連続分析装置に基づく)
4UTC Time採水開始時刻 (表層海水連続分析装置に基づく)
5LST Date採水開始日 (Local Ship Time : 船内日時 (表層海水連続分析装置に基づく))
6LST Time採水開始時刻 (Local Ship Time : 船内時刻 (表層海水連続分析装置に基づく))
7Latitude採水開始緯度 (表層海水連続分析装置に基づく)
8Longitude採水開始経度 (表層海水連続分析装置に基づく)
9Sampling depth採水層 (m)
10Chlorophyll採水層のクロロフィルa.現存量 (μgC/L)
11Light intensity培養時の光量 (μenstein/m2/sec)
12Inc.Time培養時間 (hour)
13POC培養後のPOC値 (μg)
1413C培養後の13C同位体比 (atom%)
15P.P.時間あたりの基礎生産速度 (μgC/L/H)
16Pb時間あたりクロロフィルa.現存量あたりの基礎生産速度 (μgC/L/H/μg chl.a.)
17Flag培養サンプルのフラグ (フラグ詳細は品質管理フラグを参照してください)
18RemarksFlag等の説明

5について)
LSTは日付変更線付近で同一日が二日発生します

15について)
P.P.の算出は以下の式を使用しています
P.P.=1.025×POC×(13C-1.084)/{(2000×0.01084+200)/(2000+200)×100-1.084}/3
1.025 : 13C同位体分別係数 (discrimination factor)
1.084 : ゼロタイムブランク中の懸濁態有機炭素13C存在比
(2000×0.01084+200)/(2000+200)×100 : 水中の全炭酸量の10%をトレーサーとして加えた13Cの量

16について)
Pb=P.P./Chlorophyll a.

これらの式の参照文献は以下です
気象庁編(1990) 海洋観測指針 財団法人日本気象協会. 253-256pp.
: MR01-K01
: Processed (DMO)-QCed
: JAMSTEC
データの品質管理について以下のようにフラグを付与しました。
品質管理フラグ

関連情報

更新履歴

2013-08-23
観測データを登録しました。
2012-12-25
観測データを登録しました。