「みらい」 MR09-03 Leg2 一次生産

最終更新日: 2018-02-24
: MR09-03 Leg2
: Processed (DMO)-QCed
: JAMSTEC
: 粒状有機炭素
:
生物圏 > 海洋生態系 > プランクトン > 植物プランクトン
生物圏 > 生態系ダイナミクス > 生態系機能 > 一次生産
生物圏 > 生態系ダイナミクス > 生態系機能 > 光合成

データのご利用にあたって

西野 茂人(海洋研究開発機構)
データ利用の制限については 注意事項 をご参照ください。
データの引用については 注意事項 をご参照ください。
機器名:
生物生産量測定用質量分析装置
このreadmeは、MR09-03 Leg2 航海の Primary Production Data について解説したものです。
この航海では 疑似現場法 (Simulated in-situ incubation: SIS) と呼ばれる方法でデータが取得されています。
各観測点でのデータ取得状況はデータリストを参照してください。
以下に、それぞれの方法に関して、採水、培養方法、分析を行った装置や試薬に関する 情報を示します。さらに詳細な情報が必要な場合にはクルーズレポートをご参照ください。
Simulated in-situ incubation 疑似現場法
1) 鉛直採水 : ニスキン
2) 表面海水採取方法 : バケツ
3) 培養層 : 5層
4) 添加試薬 : NaH13CO3, K15NO3, 15NH4Cl
5) 培養時間 : 3時間
6) ろ過とろ紙 : 暗所でWhatman GF/F25mmを用いた
7) 保存 : ろ紙を-20℃で凍結後、45℃で乾燥
8) 冷凍ろ紙の保存期間 : 45日以内
9) 分析場所 : みらい
10) 分析機器名 : 生物生産量測定用質量分析装置
11) 分析方法 : デューマ法、質量分析法
本装置は、固体・液体試料分析用前処理装置 (ROBOPLEP-SL) と窒素炭素同位体質量分析計 (EUROPA20-20) から構成され、液体、固体および気体で構成される、生体や生体起源サンプル中の13C、15N安定同位体比 を同時に連続で測定することが可能です。

(1) 固体・液体試料分析用前処理装置 (ROBOPLEP-SL)
スズカプセルで包まれたサンプルを燃焼管 (Combustion tube) に落とし、酸素によって 試料をCO2、N2、NOx、H2Oに変換します。還元管 (Reduction tube) では発生した窒素酸化物 (NOx) を還元します。過塩素酸マグネシウムトラップ (H2O trap) で水蒸気を取り除きます。 カーボソーブトラップ (CO2) では15N単独分析に限りCO2を取り除きます。 GCカラムでCO2とN2を分離し、窒素炭素同位体質量分析計へ導入します。

(2) 窒素炭素同位体質量分析計 (EUROPA20-20)
固体・液体試料分析用前処理装置で分離したCO2とN2は、イオンソース部で、 高真空のもと熱電子をあてられイオン化されます。生成したイオンが一定電圧で加速されて分析管を通る際、 分析管内の磁場のため、イオンの質量 (m) と電荷 (Z) の違いによって軌道に差が生じます。この性質を 利用することで、同位体を分離することができます。
これらは検出器で周波数に変換され制御PCへ送信されます。 制御ソフト上でブランク補正、ドリフト補正を行っています。

装置概要図は下記を参照してください MR09-03_pp_ANCA-SL PDF file
(1) 固体・液体試料分析用前処理装置 (ROBOPLEP-SL)
会社名 : SerCon Ltd. (旧PDZ Europa Ltd.)
形式 : ANCA-SL ROBOPREP-SL
S/N : 17001-051
計測範囲 :  
N分析 : 10〜1000 μg (N含有量)
C分析 : 10〜1000 μg (C含有量)
オートサンプラー : 直径47mmフィルターサンプルを最大60試料まで連続測定可能

(2) 窒素炭素同位体質量分析計 (EUROPA 20-20)
会社名 : SerCon Ltd. (旧PDZ Europa Ltd.)
形式 : ANCA-SL EUROPA 20-20
S/N : 9007-075
アナライザ : 定磁場型質量分析 120°磁場型
分析管半径 : 11cm
分解能 : m/Δm=95 (N2) 10% valley definition
感度 : ヘリウムガス雰囲気中、真空度4×10-6mbarにおいて
  20nmol CO2
  15nmol N2
Abundance sensitivity : ヘリウムガス雰囲気中、真空度4×10-6mbarにおいて
  CO2 < 30ppm
  N2 < 5ppm

(3) 外部精度
天然存在量でサンプル量100μgを5回分析の標準偏差
13C (0.2 ‰)
15N (0.5 ‰)

(4) データ処理装置
制御およびデータ処理ソフト : ANCA ver. 3.5 (旧PDZ Europa Ltd.)
互換性 : Windows 3.1 又は Windows 95

(5) 使用する参照物質について
国際原子力機関(IAEA)が取り扱う二次参照物質 (IAEA-N-1、IAEA-N-2およびIAEA-CH-6) を元に値(あたい)付けされた三次参照物質を使用しています。

このクルーズには、データ取得時に使用した観測ログシートがあります。
必要な場合は上記「お問い合わせ」よりご連絡ください。
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観測位置

  1. 地図上のアイコン(観測点)をクリックすると、その観測点に含まれる観測をバルーンに表示します。
Imagery reproduced from ...

データリスト

ファイル名
MR09-03_leg2_pp_SIS.csv
MR09-03_leg2_pp_SIS_nh4.csv
MR09-03_leg2_pp_SIS_no3.csv
観測リスト
データファイルに含まれる観測の一覧を以下に表示します。
観測 日時 緯度[°] 経度[°]
04 2009-09-11 00:00 73.0000 -167.9800
10 2009-09-13 00:00 74.6100 -170.9100
15 2009-09-15 00:00 76.6400 -165.6800
25 2009-09-17 00:00 76.0100 -156.4000
33 2009-09-19 00:00 77.5200 -150.0000
35 2009-09-20 00:00 78.9900 -151.6500
58 2009-09-26 00:00 74.5100 -154.1100
62 2009-09-28 00:00 71.7400 -155.1400
75 2009-09-30 00:00 72.8800 -157.6500
83 2009-10-05 00:00 74.4400 -165.7300
: MR09-03 Leg2
: Processed (DMO)-QCed
: JAMSTEC

基礎生産データシートフォーマット

MR09-03 Leg2 で行った現場法 (SIS : simulated in-situ incubation)で得られた基礎生産データシートのフォーマット情報です。
データ取得のないカラムは-999としました。

MR09-03_leg2_pp_SISに示されたカラムと項目名および説明を記します。

カラム番号項目名説明
1CruiseID航海ID
2STNNBR測点名
3CASTNOCTDキャスト番号 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
4Inc.Type培養方法 (SIS : simulated in-situ incubation)
5UTC Date採水開始日 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
6UTC Time採水開始時刻 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
7Latitude採水開始緯度 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
8Longitude採水開始経度 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
9BTLNBR採水したニスキンボトルの番号
10CTD DepthCTD採水した深度 (m)
11Light intensity培養時の光透過率 (%)
12Inc.Time培養時間 (hour)
13Bottle nameサンプル名
14Spike 13C添加した13C濃度 (μM)
15Filt. Vol培養量 (mL)
16POC培養後のPOC値 (μg)
17POC_FLAGPOC値フラグ (フラグ詳細は品質管理フラグをご参照ください)
1813C培養後の13C同位体比 (atom%)
1913C_FLAG13C値フラグ (フラグ詳細は品質管理フラグをご参照ください)
20DIC全炭酸量 (μmol/kg)
21Salinity塩分濃度 (PSU)
22Chl.aクロロフィルa.現存量 (μg/L)
23Density海水密度 (kg/L)
24DIC全炭酸量 (μmol/L)
25POC培養後のPOC値 (mg/m3)
2613C0ゼロタイムブランク中の懸濁態有機炭素13C同位体比 (atom%)
2713Cxs培養後の13C同位体比 - 13C0 (atom%)
2813Csw13C添加後のサンプル中の13C濃度 (%)
29d-POC単位時間あたりの純基礎生産速度 (mgC/m3/h)
30PBクロロフィルa.現存量あたり時間あたりの純基礎生産速度 (mgC/mg chl.a/h)
31Remarks培養、ろ過および分析に関するコメント

14について)
水中の全炭酸量の約10%をトレーサーとして加えた13Cの量

26について)
Bottle No. 0timeの測定値(13C無添加)を引用または定数1.084atom%を使用

28について)
13Csw=(DIC×0.011+Spike 13C)/(DIC+Spike 13C)×100
0.011:無機炭素中に自然に存在する13C濃度1.1%

29について)
d-POC=1.025×13Cxs×POC/(13Csw-13C0)/Inc.Time
1.025 : 13C同位体分別係数 (discrimination factor)

30について)
PB=d-POC/Chl.a

再生生産データシートフォーマット

MR09-03で行った疑似現場法 (SIS : simulated in-situ incubation)で得られた再生生産データシートのフォーマット情報です。
データ取得のないカラムは-999としました。

MR09-03_leg2_pp_SIS_nh4に示されたカラムと項目名および説明を記します。

カラム番号項目名説明
1CruiseID航海ID
2STNNBR測点名
3CASTNOCTDキャスト番号 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
4Inc.Type培養方法 (SIS : simulated in-situ incubation)
5UTC Date採水開始日 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
6UTC Time採水開始時刻 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
7Latitude採水開始緯度 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
8Longitude採水開始経度 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
9BTLNBR採水したニスキンボトルの番号
10CTD DepthCTD採水した深度 (m)
11Light intensity培養時の光透過率 (%)
12Inc.Time培養時間 (hour)
13Bottle nameサンプル名
14Spike 15NH4添加した15N濃度 (μM)
15Filt. Vol培養量 (mL)
16PON培養後のPON値 (μg)
17PON_FLAGPON値フラグ (フラグ詳細は品質管理フラグをご参照ください)
1815N培養後の15N同位体比 (atom%)
1915N_FLAG15N値フラグ (フラグ詳細は品質管理フラグをご参照ください)
20TIN硝酸塩,亜硝酸塩,アンモニア塩濃度 (μmol/kg)
21Salinity塩分濃度 (PSU)
22Chl.aクロロフィルa.現存量 (μg/L)
23Density海水密度 (kg/L)
24TIN硝酸塩,亜硝酸塩,アンモニア塩濃度 (μmol/L)
25PON培養後のPON値 (mg/m3)
2615N0培養前の15N (atom%)
2715Nxs培養後の15N - 15N0 (atom%)
2815Nenr培養で生産された15Nの割合 (%)
29d-NNH4の取り込み率 (mgN/m3/h)
30NBクロロフィルaあたりのNH4の取り込み率 (mgN/mg chl.a/h)
31Remarks培養、ろ過および分析に関するコメント

14について)
水中の全窒素量の約10%をトレーサーとして加えた15Nの量

26について)
Natural abundance として0.366を使用

28について)
15Nenr=(Spike 15NH4+TIN×0.366/100)/(Spike 15NH4+TIN)×100-15N0

29について)
d-N=PON×15Nxs/15Nenr/Inc.Time

30について)
NB=d-N/Chl.a

新生産データシートフォーマット

MR09-03で行った疑似現場法 (SIS : simulated in-situ incubation)で得られた新生産データシートのフォーマット情報です。
データ取得のないカラムは-999としました。

MR09-03_leg2_pp_SIS_no3に示されたカラムと項目名および説明を記します。

カラム番号項目名説明
1CruiseID航海ID
2STNNBR測点名
3CASTNOCTDキャスト番号 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
4Inc.Type培養方法 (SIS : simulated in-situ incubation)
5UTC Date採水開始日 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
6UTC Time採水開始時刻 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
7Latitude採水開始緯度 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
8Longitude採水開始経度 (cruise reportのCTD cast tableに基づく)
9BTLNBR採水したニスキンボトルの番号
10CTD DepthCTD採水した深度 (m)
11Light intensity培養時の光透過率 (%)
12Inc.Time培養時間 (hour)
13Bottle nameサンプル名
14Spike 15NO3添加した15N濃度 (μM)
15Filt. Vol培養量 (mL)
16PON培養後のPON値 (μg)
17PON_FLAGPON値フラグ (フラグ詳細は品質管理フラグをご参照ください)
1815N培養後の15N同位体比 (atom%)
1915N_FLAG15N値フラグ (フラグ詳細は品質管理フラグをご参照ください)
20TIN硝酸塩,亜硝酸塩,アンモニア塩濃度 (μmol/kg)
21Salinity塩分濃度 (PSU)
22Chl.aクロロフィルa.現存量 (μg/L)
23Density海水密度 (kg/L)
24TIN硝酸塩,亜硝酸塩,アンモニア塩濃度 (μmol/L)
25PON培養後のPON値 (mg/m3)
2615N0培養前の15N (atom%)
2715Nxs培養後の15N - 15N0 (atom%)
2815Nenr培養で生産された15Nの割合 (%)
29d-NNO3の取り込み率 (mgN/m3/h)
30NBクロロフィルaあたりのNO3の取り込み率 (mgN/mg chl.a/h)
31Remarks培養、ろ過および分析に関するコメント

14について)
水中の全窒素量の約10%をトレーサーとして加えた15Nの量

26について)
Natural abundance として0.366を使用

28について)
15Nenr=(Spike 15NO3+TIN×0.366/100)/(Spike 15NO3+TIN)×100-15N0

29について)
d-N=PON×15Nxs/15Nenr/Inc.Time

30について)
NB=d-N/Chl.a
: MR09-03 Leg2
: Processed (DMO)-QCed
: JAMSTEC
データの品質管理について以下のようにフラグを付与しました。

関連情報

更新履歴

2018-02-24
観測データを登録しました。
2013-08-29
観測データを登録しました。
2012-09-28
観測データを登録しました。