平成12年度海洋地球研究船「みらい」研究航海概要
1.航海番号 MR00−K05
2.航海名 北太平洋亜熱帯・亜寒帯循環系の変動に関する観測研究
3.観測研究の目的
北太平洋の亜熱帯黒潮続流域及び亜寒帯海域は、熱循環の面では大気への熱の供給源として、物質循環の面では二酸化炭素等の温暖化物質の吸収源として、地球規模の気候変動において極めて重要な位置を占めると考えられる。
北太平洋の十年規模気候変動のキーエリアの一つである黒潮続流域において、気象・海洋観測を実施することにより、中規模海洋現象(黒潮続流・中規模渦)の変動メカニズム、海洋の熱輸送過程、さらに大気海洋熱交換過程など各プロセスを明らかにし、気候変動への影響を解明することを目的とする。
4.観測の概要
黒潮続流域の水塊構造及び中規模現象の動態を調べるために必要な海洋物理観測を行う。
数測線においてCTDによる断面観測を実施する。CTD観測は2000m深まで行い、適宜、小型ロゼッタ採水器を用いた採水観測(塩分・溶存酸素)を行う。
混乱水域(152E,37.5N)及び黒潮続流域(150E,35Nを予定)において海洋観機器の設置・回収等を実施する。
5.主たる調査海域
本州東方海域
(東経140度付近から160度付近、北緯30度付近から40度付近)
6.寄港地予定
横須賀新港 → 関根浜
7.日 程
平成12年7月17日〜8月9日(24日間)
8.調査主任予定 吉川 泰司
9.本航海計画の問い合わせ先
横須賀市夏島町2−15
独立行政法人海洋研究開発機構 海洋観測研究部
吉川 泰司 E-mail:yoshikaway@jamstec.go.jp
TEL:0468-67-3880 FAX:0468-65-3202