平成14年度海洋地球研究船「みらい」研究航海概要
1.航海番号 MR02-K05 (Leg 1)
2. 北極海域の観測研究
3.観測研究の目的
(1)西部北極海における表層海洋-海氷変動の実態の把握(中期変動)
(2)西部北極海における大西洋水の変動と循環パターンの解明(長期変動)
(3)陸棚-海盆間の物理学的、生物地球化学的相互作用の解明(素過程、学際的視点)
以上の3点を軸とする観測研究をボーフォート海を中心とする海域にて行う。4.観測の概要
下記の海洋物理観測、生物地球化学的な観測を行う。対象海域はノースウインド海嶺以東の南部ボーフォート海。
(1)CTD、XCTD、ADCPによる海洋物理観測
(2)係留系の設置・回収
(3)採水観測(栄養塩、溶存酸素、炭酸系、放射性核種、微量ガス等)
(4)プランクトンネットによる生物調査
(5)ピストンコアラーによる採泥観測
(6)マルチナロービーム測深装置による海底地形の精査
(7)サブボトムプロファイラによる地層構造の調査
(8)大気ガス採取装置等による大気観測5.主たる調査海域
ボーフォート海6.寄港地予定
関根浜 → (回航) →ダッチハーバー → (北極海観測) → ダッチハーバー7.日 程
平成14年8月25日_11月6日(74日間)
うち北極海観測期間は、平成14年9月4日_10月10日(37日間)8.調査主任予定
島田 浩二9.本航海計画の問合せ先
横須賀市夏島町2-15 独立行政法人海洋研究開発機構 海洋観測研究部
FAX:0468-65-3202
島田 浩二 E-mail:shimadak@jamstec.go.jp
TEL: 0468-67-3891
西野 茂人 E-mail:nishinos@jamstec.go.jp
TEL: 0468-67-343310.特記事項
(1)本航海は、ボーフォート海における日本-カナダの国際共同観測研究(2002-2005年を中心とする。
(2)米国の西部北極海陸棚-海盆間相互作用(SBI)プロジェクト(2002-2005年)との連携を考慮する。
(3)海氷等の自然環境の影響を受けるため、計画の変更があり得る。
公募研究課題の選定は、カナダとの共同、米国との連携における対象海域、観測項目を考慮した上で行なわれる。
また回航区間の停船観測は北極海域での観測期間に影響を与えるため、本レグでは行わない。航走中に行うことができる研究課題についてのみ採択可能とする。