平成15年度海洋地球研究船「みらい」研究航海概要
1.航海番号 MR03-K03
2.主要研究課題 西部熱帯太平洋・インド洋の観測研究 (レグ1,レグ2)
3.観測研究の目的
南アジアから北東アジアに及び地域において大きな社会的・経済的影響の大きなモンスーン変動やエルニーニョの機構解明を目的として、西部熱帯太平洋及び東インド洋の暖水プール域における大気と海洋の変動について観測研究を行う。
北大西洋北部および南極での海水の沈降により形成された深層水は、深層大循環として最終的に北太平洋へと到達する。南太平洋から北太平洋へともたらされる深・底層水は、ウェーク島の深・底層通路のみから供給されていることが明らかとなってきた。本観測研究では、特にウェーク島深・底層通路を通過して北太平洋にもたらされる深・底層水の流量および塩分・熱量の把握・定量化を目的とする。
4.観測の概要
この観測研究では、クルーズ全般を通して海洋及び大気の物理観測を主とする。 トライトンブイや中層ADCP係留ブイの展開を軸とした観測活動を行う。トライトンブイについては、東経130度上の3点、東経137(138)度上の4点、及び東部インド洋2点における設置及び回収を行う。また、ブイ展開点等で海洋及び大気の物理観測を主とし、CTD(水温・塩分)は、1000m(レグ1)あるいは2000m(レグ2)まで12リットル12本のロゼッタ採水を実施する。
5.主たる調査海域
レグ1−西部熱帯太平洋海域:
東経130度から145度、北緯8度から南緯2度の範囲内
(トライトンブイ位置は、東経137度の北緯8度、北緯5度、東経138度の北緯2度、赤道:東経130度の北緯8度、北緯5度、南緯2度を予定)
レグ2−東部インド洋海域:
東経 90 度から 95 度、北緯5度から南緯5度の範囲内
(トライトンブイ位置は、東経90度の赤道:東経95度の南緯5度を予定)
6.寄港地予定
グアム → (レグ1)→シンガポール → (レグ2) → ブリスベン
7.日 程
平成15年6月9日 〜 平成15年8月8日 (61日間)
(レグ1:平成15年6月9日 〜 7月9日、レグ2:平成15年7月14日 〜 8月8日)
8.調査主任予定
レグ1、レグ2 - 水野恵介
9.本航海計画の問合せ先
横須賀市夏島町2−15
独立行政法人海洋研究開発機構 海洋観測研究部
水野 恵介 E-mail:kmizuno@jamstec.go.jp
TEL : 0468-67-3872 FAX : 0468-65-3202