地球深部探査センター（CDEX）では、掘削事前調査項目の一つとして、掘削候補海域の海流状況調査を行っている。掘削作業が安全に遂行できるよう、掘削期間をカバーする海流状況をモニターし、動向を把握するのが目的である。 海流観測のためにCDEXが管理している係留系は、海面下から300-500mの深度になるようにトップブイを設置し、その下に多層式流向流速計（ADCP: Acoustic Doppler Current Profiler）を装着、次いで単層流向流速計、塩分温度深度計（CTD: Conductivity Temperature Depth profiler）を複数個配置し、音響切り離し装置と重りが繋がっている。この係留系設置により、その海域における長期にわたる流向流速鉛直プロファイルが計測可能である。

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国立研究開発法人海洋研究開発機構

2022-11-24