海洋研究開発機構（以下JAMSTEC：旧海洋科学技術センター）では、1997年から西部北太平洋亜寒帯域に位置する時系列観測点（K2点：47°N, 160°E、KNOT点：44°N,155°E）において、継続的な海洋観測を実施しています。ここには、これらの観測により得られた品質保証した採水分析データを編集し、西部北太平洋亜寒帯域における炭酸系（溶存無機炭素（DIC）、アルカリ度）と、関連する採水分析データ（塩分、溶存酸素、栄養塩（ケイ酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、アンモニウム、リン酸塩）、溶存有機炭素）についての近年の経年変動を調べるため掲載しています。また、ここで編集した観測データを元にして、他の機関でも行われたK2、KNOT点での観測データ（Ocean Carbon Data System OCADS; https://www.nodc.noaa.gov/ocads/oceans/Moorings/K2.html , https://www.nodc.noaa.gov/ocads/oceans/Moorings/KNOT.html）を加えた解析結果は、西部北太平洋亜寒帯域におけるDICの経年変動として、Wakita et al. (2010, 2013, 2016, 2017)に報告されております。また、JAMSTECの広報誌「Blue Earth」において、「特集: 北西太平洋で環境変動のシグナルをとらえる」及び「北の海で起きている海洋酸性化！─その進行と影響─」の一部においても、紹介されております。ご参考にしてください。Wakita, M., Watanabe, S., Murata, A., Tsurushima, N. and Honda M. (2010), Decadal change of dissolved inorganic carbon in the subarctic western North Pacific Ocean, Tellus, B, doi: 10.1111/j.1600-0889.2010.00476.x , 2010 「特集: 北西太平洋で環境変動のシグナルをとらえる」、Blue Earth、109、2-17、2010 「北の海で起きている海洋酸性化！─その進行と影響─ 」、 Blue　Earth、 146、 28 - 31、 2016

詳細については、データセット内の “KNOT_K2_JAM_data_report.pdf" をご覧下さい。

以下のデータセットを引用してください。M. Wakita, S. Watanabe, A. Murata and M. C. Honda (2011) Hydrographic Data during JAMSTEC Cruises at Stations KNOT and K2, https://www.godac.jamstec.go.jp/data_catalog/view/metadata?key=JAMSTEC_KNOT_K2&lang=ja

国立研究開発法人海洋研究開発機構

2023-03-02