1.航海番号 |
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2.航海名 |
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3.観測研究の目的 |
地球気候システムを正負の熱源により駆動される地球熱機関に例えると北極域は負の熱源に相当する。南北2つの極のうち、北極は海洋で占められる地域であり、海洋が負の熱源をコントロールする主役である。北極海のシンボルでもある海氷は大気・海洋間のエネルギーや物質の交換を抑制する海の蓋の効果を持つとともに、アルベドの変動によって海面における放射収支、海氷分布も大きく変える。夏季でも海氷の存在を可能としている北極海特有の海洋成層構造の形成過程及びその変動メカニズムの理解を目指す。成層構造を形成する水塊は、夏季及び冬季太平用水、大西洋水、河川水、融氷水であり、これらの「水塊循環」の理解を中心とした観測を実施する。 |
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4.観測の概要 |
(1)CTD、採水観測
(2)連続観測(表層水、ADCP、XCTD)
(3)係留系の設置・回収
(4)マルチナロービーム測深装置による海底地形の精査 |
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5.主たる調査海域 |
ボーフォート海、チャクチ海、カナダ海盆(但し、ロシアEEZは含まない) |
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6.寄港地予定 |
出港地:ダッチハーバー
↓
(北極海)
↓
帰港地:ダッチハーバー |
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7.日 程 |
平成16年8月31日 〜 平成16年10月11日(42日間)
うち北極海観測期間は、平成16年9月3日〜10月8日(36日間) |
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8.調査主任予定 |
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9.本航海計画の問合せ先 |
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10.特記事項 |
(1) |
採水は12L−36本掛けシステムを用いる。効率的なシップタイムの利用のため、原則として採水は1観測点あたり1キャストとする。 |
(2) |
多項目、多観測点における分析のため、観測支援員を充実させ、研究者は20名以下に調整する。 |
(3) |
水塊循環、混合を目的としたトレーサー分析を行うチームの参加を期待する。 |
(4) |
観測項目の重複は極力避ける。 |
(5) |
所定の応募書類には表記することのできない事項及び意向については、調査主任予定者まで問い合わせのこと。 |
(6) |
海氷等の自然環境の影響を受けるため、計画通りに航行できない。 |
(7) |
本航海では、ベーリング海については回航のみとし原則として停船観測は行わない。 |
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