1.航海番号 |
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2.航海名 |
熱帯域における大気・海洋観測研究
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課題名 |
レグ1:大気-海洋相互作用に係る観測研究
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レグ2:西部熱帯太平洋の観測研究 |
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3.観測研究の目的 |
レグ1:
大気と海洋との間で水・熱エネルギーの交換が活発な西部熱帯太平洋海域(暖水プール)において、上空に発達する降水雲の発達・維持過程と降水が海洋に与える影響を調べることを目的とする。特に熱帯で卓越する100km規模のメソ対流降水システムをターゲットとする。赤道から離れた海域で観測を実施することにより、過去の赤道付近での観測結果との相違を調べることも目的とする。
レグ2:
南アジアから北東アジアに及ぶ地域において社会的、経済的影響の大きなモンスーン変動やエルニーニョの解明を目的とし西部熱帯太平洋及び東インド洋の暖水プール域における大気と海洋の変動の観測研究を行う。トライトンブイのデータを中心とした混合層の熱・水収支、運動量収支の観測を実施する。混合層のメカニズムに対する塩分効果、水平移流、赤道波動による収束・発散の諸問題を解明する。 |
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4.観測の概要 |
レグ1:
約1ヶ月間、降雨の定点観測を実施する。定点位置はパラオ東方海域とするが、最終的には人工衛星等のデータから航海開始前後に決定する。途中、降水システムを追尾航走しながらの観測もあり得る。この間、ドップラーレーダーによる降水の連続観測の他、ラジオゾンデの3時間毎の放球、水深500mまでのCTD観測、ADCP、一般海上気象、雲底計などの連続観測を実施する。
レグ2:
トライトンブイ、中層ADCP係留ブイの展開が大きなウエイトを占める。トライトンブイ関係では、東経147度3点、東経156度6点の展開点での設置回収及び、必要に応じ既存展開点のメンテナンスを行う。海洋及び大気の物理観測を主とし、CTD(水温、塩分)は1000mまで12リッター12本のロゼッタ採水(溶存酸素)をブイ展開点等で実施する。 |
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5.主たる調査海域 |
レグ1− |
東経135度から東経140度、北緯5度から北緯10度の範囲内(定点観測位置は航海開始前後に最終決定) |
レグ2− |
東経137度から156度付近、北緯10度から南緯5度の範囲内(トライトンブイ位置は、東経156度の北緯8度、北緯5度、北緯2度、赤道、南緯2度、南緯5度;東経147度の北緯5度、北緯2度、赤道) |
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6.寄港地予定 |
出港地:
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チューク
(レグ1) |
寄港地: |
パラオ
(レグ2) |
帰港地: |
関根浜 |
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7.日 程 |
平成16年12月12日〜平成17年2月19日(69日間)
レグ1:12月12日〜1月12日(32日間)
レグ2:01月14日〜2月19日(37日間) |
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8.調査主任予定 |
レグ1 : 米山 邦夫(専門:気象学)
レグ2 : 安藤 健太郎(専門:海洋物理学) |
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9.本航海計画の問合せ先 |
〒237-0061 横須賀市夏島町2-15 独立行政法人海洋研究開発機構 海洋観測研究部
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