1.航海番号 |
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2.主要課題名 |
海洋大循環による熱・物質輸送とその変動に係る観測研究
海洋の化学環境変化の把握に係る観測研究 |
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3.観測研究の目的 |
地球規模の気候変動に、海洋が大きく関与していることは知られる通りだが、直接的に気候に関わる熱、栄養塩等の物質輸送量とその海域的な収束量およびその時間的な変動については、十分な定量化がなされていない。そのため、地球温暖化の全球的な実態が不明確である。本研究航海では、下記調査海域において、大洋スケールでの貯熱量、溶存物質、特に溶存二酸化炭素に関わる成分とその輸送について、1990年代以来の変化を定量化することを目的とする。
また、北大西洋北部および南極での海水の沈降により形成された深層水は、深層大循環の結果、最終的に北太平洋へと到達する。これまでの研究から南太平洋から北太平洋へともたらされる深・底層水は、ウェーク島の深・底層通路のみを通して供給されていることが明らかとなってきた。本観測研究では、ウェーク島深・底層通路を通過して北太平洋にもたらされる深・底層水の流量および塩分・熱量を定量的に把握することを目的とする。 |
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4.観測の概要 |
・CTD/O2/LADCPによる海面から海底までの水温・塩分・溶存酸素・流速の測定
・RMSによる採水観測(塩分、溶存酸素、栄養塩、CFCs、炭酸系等)
・表層流速、海底地形、海上気象等の航路沿いの連続観測
・係留系の回収(CTD、水温・水圧計、流速計、ADCP等) |
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5.調査海域 |
北太平洋中央海域
東シナ海(沖縄沖)及び対馬海峡
WHP/P3に相当 |
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6.日 程 |
平成17年10月31日〜平成18年2月8日(101日間) |
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7.寄港地予定 |
出港地:
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サンディエゴ |
寄港地: |
ホノルル、マジュロ、那覇 |
帰港地: |
関根浜 |
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8.主要課題提案者 |
金子 郁雄(専門:海洋物理学)
渡邉 修一(専門:化学海洋学) |
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9.本航海計画の問い合わせ先 |
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10.備考 |
本航海では、WHP観測が実施される。それゆえにJAMSTEC研究員、MWJおよびGODI技術者が多数乗船する。また、EEZ問題に関係して、他国のオブザーバおよび研究者が乗船する可能性があることから、Hydrographyおよび上述のunderway観測項目以外に、シップタイムおよび人的資源を必要とする観測研究を実施することは、極めて困難である。また、Hydrographyにかかわる共同利用参加については、乗船、非乗船にかかわらず、上述の観測項目いずれかのPIとしての参加をお願いする。なお、全ての観測項目について、全航海終了後2年を最長限度として品質管理を終え、WHPOおよび、JAMSTECを通じて公開し、その自由な利用を目指す。 |
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