平成18年度海洋地球研究船「みらい」主要課題概要


1.航海番号
MR06-03

2.主要課題名
化学物質循環研究

3.観測研究の目的
海洋の物質循環と気候変動の関わりを明らかにするために北西太平洋の地球環境制御能力、特に生物が関与する環境制御能力についての知見を蓄積するために
(1)北西北太平洋の物質分布を明らかにし、水平輸送量の把握、溶存成分の時間変化量解析
(2)粒子による鉛直物質輸送量及び水中での再生量の定量化に関する観測研究を行う。
なお、観測は、北緯30度以北の北部北太平洋を中心に観測を行い、詳細な化学物質の分布、時間変動を明らかにする。

4.観測の概要
この観測研究では
(1)CTD-RMSを用いたCTD(温度・塩分)観測、海水試料採取
(2)セジメントトラップ等の回収・設置(K2:北緯47度、東経160度) を行う。採水試料については、塩分、酸素、栄養塩、全炭酸、生物起源気体の測定を行う。
また、生物活動に関わるパラメータについての測定も行い、プランクトン採集、現場ろ過,XBT,XCTD等を実施する。  

5.調査海域
西部北太平洋海域:
東経155度線に沿った、北緯30度から44度まで、および千島列島に沿った海域、西ベーリング海。
なお、ロシアEEZ内の観測について許諾の得られない場合は、東ベーリング海を含むロシアEEZ外での観測とする。

6.日 程
平成18年5月〜平成18年7月ごろ(60日間)

7.寄港地予定
出港地:
関根浜
寄港地: 釧路、ダッチハーバー

8.主要課題提案者
(専門:化学海洋学) 渡邉 修一

9.本航海計画の問い合わせ先
〒035-0022 むつ市大字関根字北関根690 (独)海洋研究開発機構 むつ研究所  
渡邉 修一
E-mail:E-mail:swata@jamstec.go.jp/TEL:0175-45-1033/FAX:0175-45-1079

10.備考
ロシアEEZ海域の調査は、ロシアの許可の結果による。もし、許可されなかった時は、EEZ外での研究となる。場合によっては、ロシアへ寄港する。
 
<主要課題のシップタイム>
作業件名
作業内容
深度
回数
(測点数)
測点
(緯度・経度)
備考
(実施時間帯, 船速等)
必要シップタイム
(時間)
海洋観測
CTD-RMS
最大6000m
92
東経155度線(30度以北)及び千島列島沿いの観測点他
CTD1キャスト約5時間
460時間
(19日)
海洋観測
現場ろ過
500m以浅
5
北緯47度、東経160度他
4時間/回
20時間
(1日)
海洋観測
基礎生産測定
500m以浅
7
北緯47度、東経160度他
24時間
7日
係留系
回収
BGC係留系の回収
約5000m
1
北緯47度、東経160度
2日
係留系
設置
BGC係留系及び物理係留系の設置
約5000m
各1
北緯47度、東経160度
4日
航走・途中
寄港
   
27日
 
合計
60日

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