平成19年度海洋地球研究船「みらい」主要課題概要


1.航海番号
MR07-05

2.主要課題名
化学物質循環研究
北西部北太平洋時系列観測点K2における生物群集構造と動物プランクトンの摂餌生態に関する研究

3.観測研究の目的
海洋の生物化学的物質循環と気候変動、生物化学的物質循環と食物網の関わりを明らかにすることを目的とする。このために北西太平洋の地球環境制御能力、特に生物が関与する環境制御能力についての知見を蓄積する。具体的には、
(1)粒子による鉛直物質輸送量及び水中での再生量の定量化
(2)北西北太平洋の物質分布を明らかにし、水平輸送量の把握、溶存成分の時間変化量解析のデータの取得
(3)包括的な生物群集構造、動物プラントンの摂餌生態、食物網、微生物群集の役割に関する調査
を行うことを目的とする。

4.観測の概要
    時系列観測点(K-2、北緯47度、東経160度)において、沈降粒子と生物との関わりを明らかにするために、水中光学機器、漂流トラップ、セジメントトラップ等を用いて総合的な生物化学的観測を行う。また、生物群集構造等を明らかにするための多段開閉式ネットによる生物採取、基礎生産力測定、擬似現場培養実験を行う。
    時系列観測点に影響を与えると思われる縁辺海(西ベーリング海、オホーツク海)及びロシア排他的経済水域を含む北西北太平洋においてCTD/DO/LADCPを用いた表層から海底までの観測を行う。

5.調査海域
時系列観測点(K-2、北緯47度、東経160度)及びロシア排他的経済水域を含む北西北太平洋または東経155度線北緯30度から北緯44度まで。

6.日 程
平成19年9月から10月(約30日)

7.寄港地予定
出港地:
ダッチハーバー
寄港地: 八戸
帰港地: 関根浜

8.主要課題提案者
(専門:化学海洋学) 渡邉 修一・本多 牧生
(専門:海洋生物学) 喜多村 稔

9.本航海計画の問い合わせ先
〒035-0022 むつ市大字関根字北関根690 (独)海洋研究開発機構 むつ研究所
(氏名)渡邉 修一   E-mail:swata@jamstec.go.jp
TEL:0175-45-1033   FAX: 0175-45-1079

10.備考
ロシアEEZ海域の調査は、ロシアの許可の結果による。もし、許可されなかった時は、EEZ外(東経155度線を含む時系列観測点周辺海域の観測点)における観測を行う。

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