平成16年度 深海調査研究課題及び乗船研究者の公募について


海洋科学技術センター

   海洋科学技術センターは、海洋の総合的試験研究の一環として、深海域における地球科学的諸現象(テクトニクス、地震活動、地殻変動、生態系変動、物質循環)の総合的解明・予測及び技術開発を目指した調査研究(深海調査研究)を推進するにあたり、平成16年度に実施する深海調査研究課題及び乗船研究者を下記のとおり募集する。

1.募集期間

平成15年9月10日(水)開始 〜10月8日(水) 締切り17:00まで



2.公募対象
海洋科学技術センター(以下、「センター」)が定めた深海調査研究中期計画(平成12年7月制定)に基づき、潜水調査船「しんかい6500」、無人探査機「かいこう」装備のサイドスキャンソーナーとサブボトムプロファイラー(*注)、支援母船「なつしま」に搭載する無人探査機「ハイパードルフィン」または深海調査曳航システム4000m級「ディープ・トウ」、深海調査研究船「かいれい」並びに「シングルチャンネルサイスミックプロファイラー(SCS)」により平成16年度に実施する深海査調研究課題及び乗船研究者。

【資料-1 深海調査研究平成16年度公募船舶等について 参照】
*注:
無人探査機「かいこう」は、本年5月29日の潜航中、ビークルが行方不明になった。そこで、平成16年度は「かいこう」ランチャー装備のサイドスキャンソーナーとサブボトムプロファイラーのみを公募対象とする。


3.応募資格
(1) 国公立研究機関、海洋科学技術センター、特殊法人研究機関、認可法人研究機関に所属する研究者。
(2) 大学及びその他の教育機関に所属する教官及び研究者。
(大学院生及び学生は除く。ただし研究グループとして研究に参加できる。)
(3) その他の法人及び外国の研究機関に所属する研究者については、センターまたは上記(1)、(2)の機関と研究協力協定を有するか、あるいは個別に研究グループを構成していることを要件とし、センターまたは上記(1)、(2)の機関を通して研究課題の提案を行う。


4.募集及び応募方法
(1) センターホームページ(http://www.jamstec.go.jp/)に募集を告知するとともに、研究機関・大学や各種学会を通じて公募を周知する。
(2) 応募課題提案者は、電子メールにより深海調査研究事務局宛に研究課題の登録を行う。なお、電子メールの受取容量が1MB未満のため、1MBを越える場合は各項目ごとにファイルを作成し添付のこと。


5.公募プロポーザルの概要
(1)

深海調査研究中期計画に基づく、総合的・複合的研究及び個別研究課題並びに技術開発研究課題であること。


【資料-2 深海調査研究中期計画 参照】
(2) プロポーザルは平成16年度に実施するものを原則とするが、下記についても受け付ける。
a.国際共同研究に関わる研究計画、長期航海/遠隔地研究計画
b.複数年次研究計画、2〜3年先の研究計画

【資料-3 平成16年度深海調査研究計画委員会委員長及び実施計画調整部会部会長ごあいさつ 参照】


6.研究課題プロポーザルの審査・採択及び通知手順

【資料-4 深海調査研究推進の基本的考え方 参照】

(1)

深海調査研究計画委員会(委員長 藤本博巳 東北大学大学院教授)

同委員会では、提出された研究課題の審査とランク付けを行う。提出されたすべての研究課題は、委員長により各専門分野を担当する委員に割り振られる。各委員は査読後、提案者に代わって課題の説明を行い、各委員の審査を受ける。(Watch Dog制)
このときの審査基準は、「科学的、技術的な目的・内容であるか。」「計画は妥当であるか。」「提案者の業績は十分であるか。」「先導性はあるか。」等である。
次に同委員会として、実施計画調整部会に対して、これらの研究課題の審査結果を基に、「基本的に実施をリコメンドする。」「なるべく実施の方向で検討をリコメンドする。」「条件があえば部分的に実施をリコメンドする。」「実施しない。」の4段階にランク分けて審査結果とともに実施計画調整部会に通知する。

(2) 深海調査研究実施計画調整部会(部会長 蒲生俊敬 北海道大学大学院教授)
<1> 計画委員会の審査結果を基に安全性を考慮しつつ、効果的かつ合理的な実施計画(案)を策定する。
<2> 計画委員会開催後、約1ケ月以内を目処とする。
(3) 深海調査研究推進委員会(委員長 小林和男 東京大学名誉教授)
<1> (1)、(2)項の決定事項を審議する。
(4) 研究課題提案者への通知  
<1> 独立行政法人海洋研究開発機構理事会の承認後、通知する。
<2> 公募〆切後3ケ月以内を目処とする。
但し、採択者への内示を行う。



7.採択された研究課題を実施するための前提条件
(1) 調査研究で取得されたデータ/サンプル及び成果については「データ/サンプル及び成果の取扱い方針」(案)に従うことを条件とする。

【資料-5 データ/サンプル及び成果の取扱い方針(案) 参照】
(2) 乗船研究者は、航海概要報告書(A4版1枚程度)の提出及び毎年1回開催される「しんかいシンポジウム」で発表すること。

【資料-6 首席研究者/次席研究者の役割り 参照】
(3) システム運用及び船舶運航に係わる経費は、センターの予算で賄われているが、研究に係わる経費(試料分析・解析等)、乗下船旅費(乗船中の食費、シーツ洗濯代等を含む)及びセンターの調査観測装置(潜水調査船、無人探査機を除く)を使用した際に発生する消耗品費並びに資機材運送費等は、原則として各乗船者の負担とする。

【参考-1 利用の手引き 参照】
(4)

各調査航海には、観測技術員を乗船させ、首席研究員の指示に従い、クルーズレポート作成補助・サンプルインベントリー作成等の調査研究支援を行う。

(5) 潜水船等の利用及び研究船等に乗船するに当たっては、「利用規程」及び「乗船規程」に従った手続きが必要である。

【参考-2 利用規程 参照】

【参考-3 乗船規程 参照】


8.深海調査研究申込書
平成16年度 深海調査研究課題及び乗船研究者の公募申込み(MS-Excelファイル)
表示されない場合は、お持ちのコンピュータにダウンロードしてからご使用下さい。
ダウンロード:Windowsはマウスで文字部分を右クリック、MacはCTRLキーを押しながらクリックして下さい。


9.資料/参考
資料1 深海調査研究平成16年度公募船舶等について
資料2 深海調査研究中期計画(PDFファイル)
資料3 深海調査研究計画委員会委員長及び実施計画調整部会部会長挨拶
資料4 深海調査研究推進の基本的考え方(PDFファイル)
資料5 データ/サンプルおよび成果の取扱い方針(案)(PDFファイル)
資料6

参考-1  利用の手引き
  <1> 潜水調査船「しんかい6500」、 支援母船「よこすか」(PDFファイル)
  <2> 深海調査研究船「かいれい」(PDFファイル)
  <3> 無人探査機「ハイパードルフィン」、支援母船「なつしま」(PDFファイル)
  <4> 深海調査曳航システム4000m級「ディープ・トウ」(PDFファイル)
  <5> シングルチャンネル音波探査装置(SCS)(PDFファイル)
参考-2 利用規程(PDFファイル)
参考-3 乗船規程(PDFファイル)



 
(問い合わせ先) 

海洋科学技術センター
 研究業務部 深海調査研究事務局
  電話(046)867-9880
  E-mail:shinkai@jamstec.go.jp