JAMSTEC
平 成 10 年 1 月: 海洋科学技術センタ-
「みらい」を利用して得られる成果は、国民に還元されることが肝要であり、データ/サンプルも公共の物として可能な限り速やかに公開することを原則とする。 ただし各航海に乗船し、データ及びサンプルの取得を行った研究者は、当該航海における関連のデータ及びサンプルを優先的に使用することができる。 得られたデータ及びサンプルは、原則として海洋科学技術センターに帰属するものとする。
参加利用研究者は、それぞれの観測研究分野で必要な分析、品質管理、解析をおこなうために定められた期間(別表1)以内にデータ/サンプルをセンターに届け出ることを原則とする。ただし、社会的に速報性が求められるデータに関しては、利用条件を付けるなどして迅速に公表する。センターは、これらの届け出られたデータ/サンプルを適切に管理し、散逸を防ぐ義務を有し、データ/サンプルを適切な手段で一般に公開する。
「みらい」を利用して観測に参加した研究者は取得されたデ-タ/サンプルを用いた研究の成果を、乗船研究責任者及び、センタ-と協議のうえ学会、学術雑誌、報道機関等に公表することができる。その後、公表物(論文の別刷りや講演要旨等)をセンタ-に提出する。
乗船研究責任者は、航海中に別に定めるフォ−マットに基づき、航海情報デ−タ、観測データ、インベントリー情報(デ−タ所在情報等)をまとめ、クル−ズレポ−トに添付して、センタ-に提出する。
デ−タの種類 | 公開期限 | 状態 |
・インベントリ−情報 ・クル−ズレポ−ト (公開用の要約、図表の一部を含む) |
航海直後 航海直後 | 文書及び電子記憶媒体 |
・定常取得デ−タ XBT、CTD、船舶ADCP 船上基本情報 (船上LANの基本フォ−マットに取り込まれている情報; 時刻、船位、船速、海上気象、表層水温・塩分、磁力、重力デ−タ等) ・気象/水路業務用デ−タ (WMO/IGOSS/IODEの取り扱いに準じる) ・船上分析、採水デ−タ ・測深デ−タ (マルチナロ−ビ−ムデ−タ、水路部には航海直後生データ提出) |
航海直後 180日以内 航海直後 観測直後 2年以内 2年以内 |
補正前数値 補正後数値 補正前数値 補正前数値 補正前数値 補正後数値 |
・個別研究デ−タ(特殊な分析、品質管理を要する) 化学成分 物理特殊デ−タ 生物存在/活動デ−タ 地形、地質、地球物理デ−タ |
3年以内 3年以内 3年以内 3年以内 |
補正後数値 補正後数値 補正後数値 補正後数値 |
・時系列デ−タ トライトンブイ等 水温、風速、気温、湿度、大気圧 〃 塩分、流速、雨量、日射 |
観測直後 2年以内 2年以内 |
補正前数値 補正後数値 補正後数値 |
・化学/生物の時系列デ−タ セディメント・トラップ・デ−タ |
3年以内 |
補正後数値 |
サンプルの種類 | 公開期限 | 状態 |
・岩石サンプル サンプル分配先リスト及び、保管用サンプル 基本的記載デ−タ(測点、大きさ、重量等) 分析デ−タ等 |
─── 3年以内 3年以内 | |
・堆積物サンプル サンプル分配先リスト及び、保管用サンプル 基本的記載デ−タ(測点、粒度、色等) 分析デ−タ等 |
─── 3年以内 3年以内 | |
・生物サンプル サンプル分配先リスト及び、保管用サンプル 基本的記載デ−タ(測点、大きさ、個体数等) 分析デ−タ(種の分類、DNA等) |
─── 3年以内 3年以内 | |
・海水サンプル サンプル分配先リスト及び、保管用サンプル 基本的記載デ−タ(測点、深度、量等) 分析デ−タ等 |
─── 3年以内 3年以内 |