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【Topics】大規模エルニーニョと世界規模でのサンゴの白化

Dec. 25, 2015

JAMSTEC ニュース「スーパーエルニーニョ現象のこれから~2016年後半にはラニーニャ現象が発生か~」でも取り上げられているように、大規模なエルニーニョ (※1) が発生しております。最近ではテレビなどの一般報道でも「スーパーエルニーニョ」や、「ゴジラエルニーニョ」の単語として頻繁に耳にするようになりました。
この現象が海の生物であるサンゴに大きな影響を与えており、“観測史上3度目の全球レベルでのサンゴの白化 (※2) が始まっている”と、サイエンス誌のScience Magazine (16 OCTOBER 2015 ・ VOL 350 ISSUE 6258) にNOAAの研究者の言葉が紹介されています。

日本周辺での深刻な白化はまだ報告されていませんが、1998年の事例では日本周辺のサンゴ礁でも深刻な被害が報告されたことから、日本周辺の海の生物多様性情報を集めているJ-OBISとしては非常に気になるニュースです。

※1 エルニーニョ現象: http://www.jamstec.go.jp/tropicbuoy/index01_4.html参照

※2 白化:サンゴの体内に共生する褐虫藻が放出されることによりサンゴが白く見える現象。回復すれば元に戻るが、長期間 (2週間から2ヶ月以上) 続くとサンゴは死に至る。

1998年に石垣島川平サンゴ礁で撮影された白化したユビエダハマサンゴ
(撮影:琉球大学 波利井佐紀)

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