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OBISにおけるデータの共有と利用に関するガイドライン (事務局訳)OBISにおけるデータの共有と利用に関するガイドライン (事務局訳)https://obis.org/manual/policy/

SG-OBIS-IV (2015年2月) およびIODE-XXIII (2015年3月) で採択

OBISのミッションは、海洋生物に関する生物多様性および生物地理的データ・情報に無償でアクセスし、利用することを容易にするために科学コミュニティと協力するグローバルな連携を構築し、維持することである。

OBISデータポリシーは、科学および社会の利益のために生物多様性データにタイムリーに、無償で、そして制限なくアクセスできるという原則に基づいている。この原則は以下で定義されている:

データがIOC/IODEによる資金のもとでの活動を通して得られたものでない場合、UNESCO・IOC・IODE・OBIS事務局、または、それらによる雇用者・契約者はOBISにおけるそのデータを所有せず、また、それらの者はOBISに基づく成果やデータの品質、あるいは、人々が行う可能性がある使用や誤用に対して責任を持たず、あるいは公開されたデータの共有と使用に関する条件のもとでの利用以外に、ウェブサイトを通じてアクセスできるいかなるデータ・成果物の利用を制限またはコントロールすることはできない。

データ共有に関する同意

データ提供者は、提供者がOBISノード経由でOBISが利用することを可能にしたデータに関係するすべての権利と責任を保持する。OBISノードは、データ提供者 (data provider) がデータ提供元 (original data provider) と以下のクリエイティブコモンズライセンス (CC-0、CC-BYまたはCC-BY-NC) のもとでOBISがデータを利用できることに合意したことを保証する。このクリエイティブコモンズライセンスのうち、CC-0が推奨される形態であるが、すくなくともCC-BY-NCであることが推奨される。データ提供者は、データの完成度やメタデータプロファイルに対して責任を負う。OBISがデータを利用できるようになったとき、OBISは以下を行う許可が与えられたものとする:

  • https://obis.org/のデータ・情報ポータルを通じてデータを配布すること
  • 統合データベースを構築し、データの品質管理のためにデータを使い、気候変数などの他のデータでデータを補完し、意思決定や科学のための付加価値情報成果物・サービスを作ること
  • データ提供者が指定する利用条件に従いGBIFなどの他の類似オープンアクセスネットワークにデータを供給すること

著作権遵守に従い、OBISは権利保有者から彼らのデータセットを取り込むための許可を得るように努める。OBISにおけるデータセット内包物が著作権違反において正当性が疑われる場合、OBISは解決策が得られるまで、取り下げ方針に従う。

データ使用に関する同意

OBISにあるデータは、全球的プログラムにおいてすべてのIOC加盟国の参加と能力育成をサポートし、公平なアクセスと利益の共有という原則に従い、すべての人々が自由に利用できる。しかし、データ利用者は当該データ提供者への出典を明記することが期待され (”引用”項目を参照) 、そのOBISからのデータ利用はフェアユースの権利において行われるべきである。すなわち:

  • OBISポータルは統合されたデータベースのマスターコピーを保持するため、利用者は、OBISデータベースのオンライン再配布を控えるべきである、との点を認識すること。OBISデータベースは定期的に (数ヶ月ごとに) 新しいデータセットに更新するため、OBISデータベースのコピーはすぐに最新で無くなり得る。OBISのウェブサービスへのアクセス構築を希望する場合は、OBIS事務局 (info@iobis.org) に連絡すること。
  • データ提供者を尊重し、データの品質への有益なフィードバックを提供すること。
  • 助成金提案書作成におけるOBISおよびOBISノードへの資金提供と提携に配慮すること。OBISのような全球的データベースの作成は、全世界の多くの科学者やデータ管理者の、しばしば無償での、寄与なくしては為し得ない。調整、データ集積、品質管理、データベースとウェブサイトの維持といった活動には国内外レベルでの人的資源を含む様々なリソースが必要とされる。資金提供者のリストは以下である:
    https://obis.org/about/sponsor/。

引用

OBISから得られたデータを引用するためには以下の形式を用いること:

[Dataset citation available from metadata] [Data provider details] [Dataset] (Available: Ocean Biodiversity Information System. Intergovernmental Oceanographic Commission of UNESCO. https://obis.org/. Accessed: YYYY-MM-DD.

事例:
Sousa Pinto, I., Viera, R. (Year: if not provided use year from dataset publication date) Monitoring of the intertidal biodiversity of rocky beaches with schools in Portugal 2005-2010. CIIMAR - Interdisciplinary Centre of Marine and Environmental Research, Porto. [Dataset] (Available: Ocean Biodiversity Information System. Intergovernmental Oceanographic Commission of UNESCO. https://obis.org/. Accessed: 2015-01-01)

データが統合化されたOBISから得られる複数のデータセットからなるサブセットである場合、個々のデータセットの引用に加えて (そして、個々のデータセットレベルで設定された制限を考慮し) 、OBISデータセットについても以下にしたがって引用する事ができる:

  • OBIS (YEAR) [Data e.g. Distribution records of Eledone cirrhosa (Lamarck, 1798)] [Dataset] (Available: Ocean Biodiversity Information System. Intergovernmental Oceanographic Commission of UNESCO.
    https://obis.org/. Accessed: YYYY-MM-DD)

OBISからの成果物はCC-0ライセンスの基で公開されており、以下の通り引用することが出来る:

  • OBIS (YEAR) [Information product e.g. Global map showing the Hulbert index in a gridded view of hexagonal cells] [Map] (Available: Ocean Biodiversity Information System. Intergovernmental Oceanographic Commission of UNESCO. https://obis.org/. Accessed: YYYY-MM-DD)

免責

OBISから派生する結果の解釈においては適切な注意が必要とされる。利用者は、データの分析と解釈には海洋生物多様性 (生態系と分類学を含む) についての背景的知識と専門知識が求められる点を認識しなくてはならない。利用者は、種名の利用、地理参照、データ処理、mappingなどの際に生じうるエラーについて意識すべきである。利用者は生じうるエラーの結果をクロスチェックすべきであり、それに応じて結果の解釈の妥当性を判断すべきである。

データがIOC/IODEによる資金のもとでの活動を通して得られたものでない場合、UNESCO、IOC、IODE、OBIS事務局またはそれらの雇用者・契約者は、OBISにおけるデータを所有せず、また、それらは、データの品質やOBISに基づく成果物、あるいは、その利用・誤用について責任を負わない。

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