【トピックス】大阪湾ウミウシ観察会のデータセットが公開されました
2025/05/27
大阪湾では、大人や子供など一般市民が参加できるウミウシ類についての野外観察会が、公益社団法人 大阪自然環境保全協会 大阪湾ウミウシ観察会によって2015年から開催されています。この観察会では、参加者らによる探索・観察・採集があり、会のスタッフおよび研究者らによる同定と解説などおこなわれています(画像参照)。これらの調査結果は、大阪市立自然史博物館研究報告における報文としてとりまとめられており、2015-2022年の詳細なウミウシ相が明らかになっています。今回、これらの調査結果が生物多様性情報の標準形式であるDarwin Coreに成形されOBIS/BISMaLでも公開されました。
ダイバーにウミウシ類が人気であるのは有名な話ですが、市民参加型野外観察としてもウミウシ類に特化した観察会が存在していること、そして、この観察会が長期にわたり定期的な活動として開催されている事は驚きでした。特定の生物群に対象を絞り、同じ手法を長期間適用して得られた結果は、長期の生物モニタリングとして高い価値があります。沿岸における生物多様性情報の収集と集約において市民科学が果たす役割への期待が高まる中、今回のウミウシ類に関するデータセットの公開は先駆的で理想的なモデルケースといえます。
ダイバーにウミウシ類が人気であるのは有名な話ですが、市民参加型野外観察としてもウミウシ類に特化した観察会が存在していること、そして、この観察会が長期にわたり定期的な活動として開催されている事は驚きでした。特定の生物群に対象を絞り、同じ手法を長期間適用して得られた結果は、長期の生物モニタリングとして高い価値があります。沿岸における生物多様性情報の収集と集約において市民科学が果たす役割への期待が高まる中、今回のウミウシ類に関するデータセットの公開は先駆的で理想的なモデルケースといえます。

観察会の様子(画像提供:大阪湾ウミウシ観察会)

その場での同定と参加者による観察が容易になる工夫としての分類ケース(画像提供:大阪湾ウミウシ観察会)

調査地の一つである城ヶ崎海岸特徴的な地形を呈し、自然海岸として良好な環境が維持されている(画像提供:大阪湾ウミウシ観察会)
リンク
【大阪湾ウミウシ観察会のHP】https://nature.or.jp/observation/group/umiushi.html