【トピックス】横浜市環境科学研究所が実施している調査「横浜の川と海の生物」から魚類と海藻・海草についてのデータセットが公開されました
2025/10/02
横浜市では1973年から継続して川や海に生息する生物を調査し、「横浜の川と海の生物」としてとりまとめています。2023年に公開された「横浜市沿岸域の底生動物データ」データセットに続き、今回、魚類および海藻・海草について二つのデータセットが整備され、FAIRなオープンデータとして公開されました。急激な温暖化が進む現在において、横浜市が提供する長期間の調査結果は、過去の状況を科学的に振り返って把握することできる貴重な科学的資料です。
Darwin Core形式の生物出現記録では、緯度および経度を定められた書式で整備する必要があります。今回の整備の中で、古い調査報告書に含まれる一部のデータについては、報告書内の図を元に調査点の緯度経度が推定されました。1979年の調査報告書の図から緯度経度を推定した例では、横浜の景勝地である金沢地区の海岸における当時の調査点の一部が、現在では陸地となっています。一方、横浜の臨海部を代表する山下公園では、1979年当時の調査点が、現在も変わらず存在しています。横浜市が実施している約50年間の調査にもとづくデータには、これらの大きく環境が変化した地点と、変わらなかった地点の双方の生物相の変遷が含まれています。
大都市圏に位置する横浜の海岸で行われた長期的な生物相のモニタリング結果を解析すると、変動する人為影響が海岸生物相の関係に与える直接的影響が見えてくるかもしれません。今回の二つのデータセットは、Localな人為影響とGlobalな海洋温暖化影響の双方について検証可能な研究素材を提供してくれています。
Darwin Core形式の生物出現記録では、緯度および経度を定められた書式で整備する必要があります。今回の整備の中で、古い調査報告書に含まれる一部のデータについては、報告書内の図を元に調査点の緯度経度が推定されました。1979年の調査報告書の図から緯度経度を推定した例では、横浜の景勝地である金沢地区の海岸における当時の調査点の一部が、現在では陸地となっています。一方、横浜の臨海部を代表する山下公園では、1979年当時の調査点が、現在も変わらず存在しています。横浜市が実施している約50年間の調査にもとづくデータには、これらの大きく環境が変化した地点と、変わらなかった地点の双方の生物相の変遷が含まれています。
大都市圏に位置する横浜の海岸で行われた長期的な生物相のモニタリング結果を解析すると、変動する人為影響が海岸生物相の関係に与える直接的影響が見えてくるかもしれません。今回の二つのデータセットは、Localな人為影響とGlobalな海洋温暖化影響の双方について検証可能な研究素材を提供してくれています。

1979年の調査報告書の金沢海岸当時の調査点(左図 青色マーカー)と現在(右図)
(今昔マップ on the webより作成 https://ktgis.net/kjmapw/)

1979年の調査報告書の山下公園の調査点(左図 青色マーカー)と現在(右図)
(今昔マップ on the webより作成 URL https://ktgis.net/kjmapw/)
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