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SG-OBIS-Ⅸ レポート

2020/12/16

IODE Steering Group for OBIS (SG-OBIS)
Ninth Session
Online
17-20 November 2020
Executive Summary
Full document is available from here.

IODE OBIS運営グループ
第9回会合
オンライン開催
2020年11月17-20日
報告概要(OBIS 日本ノード翻訳)
完全な文書はこちらから利用出来ます。

 第9回IODE Steering Group Meeting for OBIS(SG-OBIS)が2020年11月17-20日に25カ国から58名が参加して開催されました。会議はオンラインで行われました。COVID19パンデミックの影響にもかかわらず、(574件の新規データセットから600万件を越える在データといった)記録的な数の生物出現記録がOBISから公開されました。今年、我々OIBSは設立20周年を迎えるとともに、名称をOcean Biodiversity(Biogeographicに変えて)Information Systemへと変更しました。

 この第9回会合では、2021年の活動計画を議論し、合意に達しました。2021年における重要な活動としては、データ品質管理ツールおよび品質管理レポートのさらなる開発(観測や採集に関して使用が推奨される語彙の登録を含む)があります。また、Biodiversity Information Standards(TDWG)およびGenomic Standards Consortium(GSC)と連携し、遺伝データのスタンダードに関する合意を含め、DNAシークエンスからの出現記録の統合についての望ましいワークフローを報告するための新しいプロジェクトチームが設立されました。分子生物多様性データのためのこれらの合意はPacific Islands Marine Bioinvasions Alert Network(PacMAN)projectからのデータ管理のためにも絶対不可欠です。PacMANは、Flanders/UNESCO Trust Fundの資金提供を受けたOBISが主導の3年間プロジェクトであり、南太平洋大学と地元の(政府)関係者と緊密に協力しFijiにおける海洋移入種の早期探知/早期警戒モニタリングシステムを構築することを目的としています。

 MBON、GOOS BioEcoおよびUNEP-WCMC と連携し、Decade programme proposal「Observing Life in the Ocean」を作り上げるためのプロジェクトチームが「国連持続可能な開発のための海洋科学の10年」に貢献するために設立されました。OBIS Strategic Advisory Task Teamは、新しい機能とサービスへの(海洋科学の10年の下での需要増大を想定し)継続的な需要拡大を考慮し、OBISの次世代基盤(OBIS3.0)のためのロードマップと構築プランを作成する予定であり、加速している技術開発の速度にも確実に対応していきます。

 OBISは地球規模生物多様性情報機構(GIBF)と、例えば、能力開発(海洋の事例に関する教育教材の開発)・データ公開での協調およびOBIS-GBIF間の交流・データスタンダードの開発・国際的なフォーラムにおける生物多様性データインフォマティクス分野での発表・宣伝活動などにおいて、緊密に連携します。

 COVID19パンデミックへの対処から、週次および月次のビデオでの会議や、新しいコミュニケーションプラットフォームであるSlackの使用を通じ、OBISノード間および事務局間の内部コミュニケーションは増加しました。良い効果の一つとして、オンラインで開催されたことにより、今会合は過去最高の出席者数となりました。

 SG-OBISは非常に大きなグループ(50人以上)であることから、直接形式の会合開催にかかる費用および二酸化炭素の排出は無視できません。そのため、我々は次回会合を2021年11月30日から12月3日にオンラインで開催する事を決定し、追加の臨時会合を2021年5月26-27日に設ける事としました。

 我々は、4年間のOBIS共同議長をつとめたSky Bristol氏に深く感謝します。また、新たな共同議長としてAnton Van de Putte氏を迎えます。
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